流域治水オフィシャルサポーターページを開設しました。
2023年10月12日
流域治水オフィシャルサポーター活動
国土交通省から、水災害対策を進める企業として、「流域治水オフィシャルサポーター」の認定されました。様々な、水災害対策に対応しています。
流域治水とは?
気候変動に伴い頻発・激甚化する水害・土砂災害等に対し、防災・減災を目指し、堤防整備、ダム建設、都市部の内水氾濫などの対策を、あらゆる関係者で水災害対策を推進するものです。
◇出展・文献・図引用:国土交通省ホームページ 水管理・保全 流域治水の推進より | ◇出展・文献・図引用:国土交通省ホームページ 水管理・保全 流域治水の推進より |
流域治水の推進の詳細につきましては国土交通省ホームページにてご覧いただけます。
https://www.mlit.go.jp/river/kasen/suisin/index.html
流域治水への取組み1
弊社で提案した、流域治水への取組みの一部を紹介します。1)PCウェルによる大断面雨水分水マンホールの構築
【現場概要】
現場:熊本市雨水幹線
熊本市の雨水幹線工事で、2つの雨水管路を仕分けする特大マンホールを築造する工事です。
現場は、交通量の多い道路上なので、通常の工事とは異なる早期開放する事。また同市が地下水を上水道に利用しているため、
地下水の影響が少ない事が条件となりました。そこで、沈設施工で施工速度が速く、周りの地盤への影響が少ない、当社オリ
ジナルの「ウェルマン工法」が採用されました。
流入する雨水管渠が大きいので、日本最大の内径7.6m 深さ23mのマンホールとなりました。
2)組立式超大径分割推進管での推進工法による雨水管構築:日本最大の内径を製造
【現場概要】
現場:横浜市雨水幹線
この現場付近は、台風によって鶴見川が氾濫した場合の浸水被害が問題となっていました。そこで、高田地区の浸水被害を解消
するための雨水管(流下併用型貯留管)を築造しました。通常はこのような大口径の貯留管路は、セグメントを使用しますが、
管路延長が短く経済性を重視して、当社オリジナルの「組立式超大口径推進管」が採用されました。
貯留量が多いので、日本最大の内径4m 延長320mの管路となりました。
3)プレキャスト遊水地での地下貯留
【現場概要】
現場:川崎駅前雨水地下調整池
駅前であり、上部をバスターミナルで利用でき、貯留量が大きく、短工期、耐震性が高い事、施工スペースを取らない施設
として「プレキャスト雨水貯留槽」が採用されました。
4)プレキャストブロックによる非常用洪水吐き水路の構築
【現場概要】
現場:大阪府ダム取水放流渠
計画的に排水するための放流渠です。最近のゲリラ豪雨・線状降水帯など発生しているなか、工期短縮が課題となっていました。
そこで水路の横壁160mをプレキャスト化による工程短縮が採用されました。
5)合成鋼管での推進工法による雨水管構築
【現場概要】
現場:東京都港区付近再構築工事
これら事業の一環として、港区虎ノ門付近の雨水幹線の整備をしたものです。
周辺は、米国大使館をはじめ、高層ビルも多い中、発進基地がシールドと比べコンパクトな推進工法で検討しました。
しかし、地下埋設物が多く立坑も作れない事から、急曲線で地下管路を構築する方法として、「合成鋼管」が採用されました。
内径1.65mで18Rのシールド並みの急曲線で管路構築を行いました。
6)郡山市図景貯留管
【現場概要】
現場:郡山市貯留管築造工事
郡山市ゲリラ豪雨対策として、静御前通り地区の浸水被害を軽減するために計画されました。
内径4m×530m 6,660㎥の貯留能力があり、RCセグメントで管路を構築しました。
このような状況を鑑み、新たな水災害対策として、流域全体で治水対策に取り組む「流域治水」への転換を推進しています。
当社では、これまでに培ってきた浸水対策向けた様々な製品・工法で、流域治水に貢献してまいります。
流域治水対策パンフレット
雨水貯留施設 |
雨水貯留管類 |
|
|
||
空気圧開放装置 |
製品カタログ
セグメント |
合成鋼管 |
分割推進管 |
||||
ヒューム管 |
ウェルマン 貯留槽 |
プレキャスト遊水地 |
||||
流域治水への取り組み2
当社が行う浅野工学専門学校 でのコンクリートに関する講座において、浸水対策用コンクリート製品・施工将来の技術者に流域治水の大切さを講義してまいります。当社は浅野工学専門学校 https://ssl.asano.ac.jp/でのコンクリートに関する講座にて、浸水対策用コンクリート製品・施工をテーマに、広義に流域治水の講義を開催しhttps://www.nipponhume.co.jp/asano/流域治水の大切さを将来の技術者に伝えています。コンクリート製品は、品質が高く、耐久性に優れるだけでなく、一部の研究によれば、場所打ちコンクリートに比べて20%のCO2削減が可能です。
◇出展・文献・図引用:第71回セメント技術大会講演要旨 2017 プレキャストコンクリート杭の環境負荷に関する一考察より
施工は省力的で、期間も短縮できるため、緊急の浸水対策にも優れております。このような利点を、 浸水対策用コンクリート製品・施工をテーマに、流域治水を広義とした講義を進めております。
流域治水への取り組み3
札幌ドームにて2023年8月1日(火) ~4日(金) 開催された下水道展’23札幌に出展しました。夏休み期間ということもあり家族連れや一般のお客様が多数訪れるなか、当社は流域治水サポーターとして流域治水に関連する製品を展示してアピール活動を実施しました。