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非開削による既設人孔耐震化工法

非開削による既設人孔耐震化工法

 近年発生した大地震においては、その被害の規模が大きく、市民生活に与えた影響は多大なものでありました。特に重要なライフラインの一つである下水道では、管路の破損から水質汚濁やトイレが使用できなくなるなど、生活排水の処理が滞る事態となりました。
 そのため、震災時でも通常の生活が維持できるように、各地で下水道管路の耐震化整備が急がれています。

非開削による既設人孔耐震化工法

 地震で特に被害が集中する部分は、マンホールと管渠の接続部です。非開削により既設のマンホールと管渠の接続部を柔軟な構造(耐震化構造)に改良できる工法を開発しました。
 この耐震化施工により、レベル2地震動でも下水道の流下機能を確保します。

非開削による既設人孔耐震化工法

切削機(コアカット方式)

非開削による既設人孔耐震化工法

1.管の外周部を切削する

非開削による既設人孔耐震化工法

2.バックアップ材を挿入

非開削による既設人孔耐震化工法

3.弾性シーリング材充填

■メリット

1. 経済的!
開削することなく施工できるため、コスト (作業・人件費)、工期ともに大幅削減できます。

2. 安全!
大規模な開削工事が入らないため、地域住民や交通への影響が最小限で済みます。

3. 容易!
大規模な工事作業がないため、作業はより効率的、容易な工法となっています。施工内容の概略としては、専用機械でマンホールと管きょの接合部を切削、その溝にポリウレタン系弾性シーリング材を充填します。

■特徴

1. 非開削で剛から柔へ
マンホールと管渠の剛接合部を非開削により、柔軟な接続に改良します。

2. 地震時の流下機能確保
耐震性として、屈曲角5.0°、抜出し長さ100mm(最大耐震化性能)を有しており、レベル2地震動の揺れに対しても下水の流下機能を確保します。

3. 管渠の突出しの衝撃吸収
地震時に管渠がマンホール内に突出したときも吸収ブロックによりその衝撃を吸収緩和します。

4. 幅広い条件への施工が可能
マンホール口径600mmから施工可能で呼び径250~700mmまでの管が施工可能です。