掘削は、TBSRヘッドと掘削ロッドから成る掘削攪拌装置を用います。
掘削液を注入しながら所定の深度まで掘削した後、TBSRヘッドを拡翼し拡大根固め球根部の掘削を行います。その後根固め液を注入しながら所定の攪拌混合を行い、杭周固定液を注入しながらヘッドの引き上げを行います。
ヘッド引上げ後に掘削孔内に埋設する杭には、各種の既製コンクリート杭及び鋼管杭を用いる事ができます。既製コンクリート杭の下杭には、拡大根固め球根との一体化を図るため外周突起を備えた先端鋼管を取り付けた杭を用います。
なお、拡大根固め球根の外径は、要求される支持力に応じて杭径の1.25倍、1.5倍、1.75倍、2.0倍から最適なものを選択できます。
また、鋼管杭を使用する場合は、掘り拡大根固め工法の適用も可能です。
特徴
本工法は鋼管杭と既製コンクリート杭に対応した高支持力工法です。
①大きな鉛直支持力
拡大根固め球根は、杭径の1.25倍、1.5倍、1.75倍、2.0倍となっており、対応する支持力係数から最適値を選択できます。杭周固定液を使用することによって、高い摩擦力が得られます。
②優れた施工性
施工方法には、同時埋設方式(中堀り系)と後埋設方式(プレボーリング系)の2種類があり、施工地盤条件や杭長等により最適な施工方法を選択できます。地盤への貫入性のよい先端鋼管構造を開発しました。
③高い環境性能
同時埋設方式では、鋼管を回転貫入するので、排土量を抑制することが可能です。地盤掘削や杭の埋設には電動の駆動装置を使用するため、低騒音・低振動な工法です。
適用条件
1)杭先端地盤の種類 | 砂質地盤、礫質地盤 |
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2)杭径: | 既製コンクリート φ300mm~φ1200mm 鋼管杭 φ400mm~φ1200mm |
3)最大施工深さ: | 砂質地盤 64.7m 礫質地盤 72.1~78.4m |
(杭施工地盤面から拡大根固め球根下端までの深さ) |
地盤の許容支持力
施工方法
施工能率
(φ800-40m)100~150m/日(拡径率1.5倍時)