上:水平4方向噴出型逆転拡大ヘッド
下:水平2方向噴出型逆転拡大ヘッド
New-STJ-Ⅱ工法は埋め込み工法の一種である中掘り拡大根固め工法に分類されます。
杭中空部にオーガを挿入して掘削、圧入しながら支持層まで杭を沈設した後、先端ビットの逆転拡大翼による掘削とセメントミルクの高圧ジェット噴射の相乗効果により拡大球根を築造し、杭先端と一体化させて大きな支持力を発現させる低排土の高支持力工法です。
New-STJ工法をバージョンアップし、更に大きな先端支持力を実現しました。
特徴
①大きな先端支持力
地盤の許容支持力算定式の杭先端支持力係数はα=450、杭周面摩擦力係数はβ=2.5、γ=0.3となります。
②高品質の球根築造
拡大球根は、逆転拡大翼で1.35D(D:杭径)の拡大掘削を行い、拡大球根長は3.5D築造します。
さらに高圧ジェット噴射(セメントミルク)によって拡大球根と支持地盤とを一体化させ、強化することにより確実に大きな先端支持力を発現させます。
③発生残土の削減
プレボーリング工法に比べて発生残土を削減できます。
④施工精度の向上
杭の中空部を掘進することにより直進性が保たれ、長尺杭の施工精度が向上します。
⑤施工管理の向上
適切に施工が行われていることを確認するため、施工管理装置を使用して管理します。
適用条件
1)杭先端地盤の種類: 砂質地盤、礫質地盤
2)杭径: φ800mm~φ1200mm ※杭径700mmについては別途ご相談下さい。
3)最大施工深さ: 砂質地盤80m、礫質地盤71m
地盤の許容支持力
施工方法
施工能率
(φ800-70m)120~160m/日
(φ1200-70m)80~120m/日