NEWS RELEASE 2018.8.6
現場打ち工事をプレキャスト化して半年の工期短縮!
写真1:放流先を下流に変更
「環境に配慮したポンプ所放流渠の築造~ヒヌマイトトンボの生息を願って~」にプレキャストボックスカルバートで貢献
「多摩川流域に位置する雑色ポンプ所は、大田区西六郷、仲六郷地区の浸水を軽減するための施設です。この施設の放流渠の建設予定地は、環境省レッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているヒヌマイトトンボやトビハゼなどが生息し、また、国の多摩川河川環境管理計画の中で自然のまま保全すべき「生態系保持空間」の指定を受けた地区です。
そこで、地元の環境保護団体や河川管理者との協議により、日本で初めて、放流渠を高水敷に縦断占用することにして、ヨシ原の自生する豊かな自然やヒヌマイトトンボ、トビハゼなどの生息環境を確保することができるようになりました。」(国土交通省ホームページより)
写真2:曲線施工の様子
当初計画では河川敷を横断して放流する予定(約100mの放流渠)でしたが、河川敷内で線形を変更し、放流先は生態系保持空間を避けた下流域に設けました(約800mの放流渠)。
放流渠は当初現場打ちボックスカルバートで設計されていましたが、施工延長が大幅に延びた中で決められた工程を守るためにプレキャストボックスカルバートに設計変更されました。これにより、施工距離の延長に対して工期を守ることが出来た上、生コン車等の往来や重機作業が減少し、振動やCO2抑制など周辺環境負荷の低減も図れ、お客様から大変満足される結果となりました。
写真3:敷設状況
【現場概要】
名称 :雑色ポンプ所放流渠整備工事
施工場所:東京都大田区西六郷
発注者 :国土交通省京浜河川事務所
元請 :東亜建設工業株式会社
製品仕様:RCボックスカルバート
(3200+3200+3200)×1350×1500