NEWS RELEASE 2017.12.25
大型プレキャストへの挑戦
写真1 施工の様子
鉄道本線における北九州初のプレキャストトンネル
写真1は、北九州市が発注した折尾連立・筑豊本線函渠築造工事で採用された大型プレキャストBOX『ビッグボックス・モジュラーチ』で、施工現場は北九州市八幡西区です。折尾地区における踏切による慢性的な交通渋滞を解消するために、JR線の線路・駅舎移設に係る線路の地下化事業としてプレキャスト製品が採用されました。
当該物件の地域は基礎地盤である岩盤ラインが高く、通常の切削機(バックホウなどの施工機械)では地山切削できない為、岩盤切削工法が採用されています。
プレキャスト部材自体は現場打ちより割高になっていますが、岩盤掘削費用を考慮した場合に掘削断面幅が現場打ちに比べ狭く出来る為、現場打ちに対し10~15%程度費用削減となったため採用に至りました。
写真2 製品施工後の様子
写真3 搬入状況写真
製品の大きさは、複線で使用されたモジュラーチの内幅が10.4メートル高さ7.66メートルで延長194メートル、単線で使用されたビッグボックスの内幅が5.36メートル高さ6.39メートルとなっていて、写真2は、複線部分と単線が平行に施工されている箇所の写真です。
モジュラーチ、ビッグボックスの並列施工としては、北九州最大の施工実績となっております。本体工事の施工は、全ての製品が斜切りとなっており施工角精度が求められる施工でしたが、プレキャスト製品を使用したことで品質の高い製品を提供でき、施工精度も良くお客様に満足いただける施工となりました。
[現場概要]
工 事 名:折尾連立・筑豊本線函渠築造工事
工事場所:福岡県北九州市八幡西区地内
発 注 者:北九州市建築都市局 折尾総合整備事務所
製品仕様:5360×6390 ビッグボックス L=165(m)
9570×6390 ビッグボックス L= 88(m)
S80×V52 モジュラーチ L=196(m)
工事期間:平成19年5月~平成22年5月
※期間は、製品の工事期間です