壁高欄テスト

EMC壁高欄(Easy Maintenance and Construction)


 壁高欄とは、橋から人や車の落下を防止するために設けられる柵(欄干)の一種で、高速道路や線路をまたぐ橋など、特に丈夫な構造が必要とされる場合に設ける壁のような欄干のことです。
EMC壁高欄は、従来の壁高欄と比べて取替性や耐久性を改良したプレキャスト壁高欄です。

特長


○1ブロックごとの交換が可能に
従来はPC鋼より線を用いて20~30mを一括連結していましたが、ブロック同士を曲がりボルトで個別に連結する構造としました。
これにより、事故等で製品が損傷した際にはブロック毎での交換が可能となりました。また、ブロックの取替時の車線規制範囲が短くなり、施工の工期短縮・コスト縮減に繋がります。

○床版部のアンカーの交換が容易に
従来のアンカーは床版コンクリートおよび充填モルタルと一体化していて交換が困難でした。本製品は、スリーブ付きアンカーボルトやナット保護キャップ等を使用する事により、床版部のアンカーの交換、ひいては製品自体の交換も容易になっております。

○連結用鋼材の耐久性向上
従来はPC鋼より線の定着部が製品上部に設けられており、雨水の浸入による鋼材腐食の懸念がありましたが、曲りボルトの定着部を製品側面に設けることにより、雨水が浸入しにくい構造としました。また、床版との接合とブロック同士の接合に用いる鋼製部材はすべて防錆処理する仕様となっております。これにより、連結用鋼材の耐久性が向上しました。

製品概要図

連結部概要図

床版部アンカー概要図
実車衝突試験状況 NEXCO試験方法

 

クイック壁高欄



高速道路会社を中心に、老朽化した橋梁床版を短期間の車線規制の間に取り換える、大規模更新の取り組みが広がってきております。
クイック壁高欄は、施工スピードと耐久性の向上を図り、NEXCOの「構造物施工管理要領」の要求性能を満たすフロリダ型のプレキャスト壁高欄です。
今回、「防護柵の設置基準・同解説」に記載されている性能確認試験(衝突条件A)を実施し、剛性防護柵SB種の条件(大型車による衝突、車両重量25t、衝突速度65km/h以上、衝突角度15度、衝撃度280kj以上)を満足しました。

 

特長


1.床版との接合は、床版から突き出したアンカーボルトに壁部材ブロックを被せ、無収縮モルタルを充填して完了。
 シンプルな接合構造によって急速施工を実現します。

2.床版との接合面を、路面排水が浸透しにくい高さに配置。凹凸形状と相まって劣化因子の浸入を抑制します。

3.グリップを圧着した鉄筋にエポキシ樹脂塗装を施した高耐久なアンカーボルトを使用します。

4.ブロック間目地はせん断キーに無収縮モルタルを充填して完了となります。
 

製品断面図

特長1 シンプルな接合構造によって急速施工を実現
        

特長2 GP鉄筋®

        

特長3 ブロック間目地部はせん断キーのみ

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